内定者フォローのイベントや面談はどれくらいの頻度で行うことが適切ですか?またコツがあれば教えてください。
会社によって選考時期、つまり内定出しのタイミングは異なりますし、内定者の人数や規模も変わります。内定出し後、何回あるいは何カ月ごとにフォローすれば大丈夫とは言えません。
「内定辞退防止」「不安解消」「入社後のギャップ軽減」を目的にフォローを考えると、以下のようになるのではないでしょうか。
6月前後の内定出しタイミングであれば、まだまわりの情報もわからず、その直後が一番揺れている時期でもあります。内定通知後すみやかに個別面談を行いフォローをすべきです。
夏~10月1日の内定式前までの期間は、月に1回程度の接触が基本です。会社、仕事をより理解してもらうイベントを設定し、社員座談会や内定者懇親会などの交流機会を作ってください。定期的な関係性の継続を意識してください。
内定式後~年明けは、内定者研修など入社準備に向けた情報の共有時期です。個別に状況確認することも重要です。1か月か2か月に1回の頻度で接点を。
入社直前時期は、最終確認です。最低でも1回は面談を実施し、入社に向けた心構えなどを共有してください。
フォロー期間中に心がけることは「個別対応」の要素を取り入れることです。会社側の効率重視で画一的な対応ばかりだと、対応に漏れが生じます。また同期、社員とのつながりをできるだけもってください。ただし、仕事についての情報共有はあまりリアルすぎない方がいいでしょう。社員の方にもカジュアル面談だと説明してください。
どれだけフォローしても内定辞退ゼロにはなりません。辞退者が出ても、割り切って次年度での改善に生かしましょう。

このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長