影響力のあるオーナー社長から数年かけて後継者を選定する場合、最低でも押さえておくべき事項は何が挙げられますか。
影響力のあるオーナー社長ですから、当然後継者も自分が決めたいと考えているのではないでしょうか。かといって独断で勝手に決定したという形にはしたくないということですね。
まずは、後継者に求める要件の明確化です。オーナー社長の要望も当然踏まえますが、トップの後継者としては、経営能力、組織統率力、価値観、長期的視点がポイントになります。現状では、オーナー社長は選定対象をどのように考えていますか。役員からの登用、広く社内から選抜した人材プール、あるいは外部からのスカウトなど、状況を踏まえて候補者の長期的な評価と育成計画を立てる必要があります。これはオーナー社長ご自身がいつまで経営に関与するのかということにも関係してきます。育てながら見極めるプロセスをしっかり設計できるかです。「経営経験」を積ませることが重要です。
後継者が決まったら幹部や社員、取引先、株主などステークホルダーへの調整が必要です。社内外への発表の内容、タイミングも検討すべき項目です。「突然の社長指名」や「オーナー社長との経営の二重構造の時期が長く続く」ということは避けて下さい。
このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長