採用において意欲を重視すべきか、能力を重視すべきか迷います。やる気がある方が辞めない気がするのですが、能力がないと仕事になりません。採用における優先順位づけについてアドバイスをください。
「能力か意欲か」という二者択一ではありません。仕事に対する最低限の能力を満たしている人の中で、仕事やキャリアに対する意欲を見るという順番でしょう。確かに能力が高い人は、仕事を覚えるのが早く、問題解決力もあり成果を出してくれるという強みがありますが、一方で、自分中心でチームとの協調性が低い、自社や仕事に対する関心が薄い、好条件ですぐ転職してしまうというケースもあります。
また、意欲だけを重視すると、実際に難しい仕事になると意欲が下がる、期待とのギャップでやる気を失う、成果が出ずに自信を喪失し退職してしまうというケースがあります。「意欲」は変動するものだからです。意欲だけでは、人は続きません。
採用での判断は、能力は最低限のラインを設定する。ここに達しない人は採用しない方が良いでしょう。意欲は今後の伸びしろと定着性を判断する材料です。ここが強い人は、能力が最低限でも伸びる可能性があります。最後に組織とのカルチャーフィットです。チームとの価値観が合うか、コミュニケーションスタイルが近いか、仕事の進め方が合っているかです。ここがずれている場合は、能力も意欲も生かせません。
このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長