当社は「型にはまった面接」を嫌う傾向があるため、面接評価シートが活用されません。論理より直感を好む社風の中で、面接官へどのように「客観評価」を浸透させるのが良いでしょうか。
面接官の選抜を見直してください。面接評価は多くのエネルギーを使います。あらゆる情報を踏まえ、様々な角度から質問し、細部にわたって観察し記録をとり、悩み苦しみながら評価し、合否判定をします。直感だよりの合否判定しか、評価シートに記入してこない人は、面接に対してエネルギーを割いていない方ですので、次の面接を依頼しないでください。評価シートに受検者情報が詳細に記録され、面接官が迷った点や決断した理由、懸念している点がよくわかる記録が残されている方に次の面接を依頼してください。客観面接は、観察→記録→分類→評価のプロセスを持ち、面接をしていない第三者にも記録によって同様の判断が出来る面接手法です。
評価シートの書き方を指導して、その趣旨にそって面接をしていただける方々で面接官チームを結成してください。

このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員