コラム

続・人事部長からの質問

2011/10/13Q.815

Q808.の回答で「早期退職は、性格よりも価値観・意欲リソースが影響する」とコメントがありましたが、理解のため、典型的な例を紹介いただけないでしょうか。

生命保険会社さんの事例です。

この会社は、営業社員をキャリア採用しています。
入社2年目に退職する人が多く、また、2年目を乗り越えると継続して仕事を続ける人が多く見られました。
退職率を下げるため、2年目に退職する人としない人との違いをモチベーション質問紙MQを使って調べました。
1年目の営業社員にMQを実施し、1年後に退職者と在職者との差を調べました。

退職した人の特徴は以下の通りでした。

  • 没頭(低得点)…勤務時間を無視して没頭したり、あまり余暇がとれない環境では意欲を失う。
  • 失敗の恐怖(低得点)…失敗した時のリスクが大きく、失敗が許されない環境では意欲を失う。
  • 物的報酬(低得点)…業績が報酬に直接反映される環境では意欲を失う。
  • 帰属(高得点)…チームで協力しながら仕事をする環境で意欲的になる。

このように職務内容・仕事環境があるタイプの人の意欲を低下させ、退職に結びつく場合は意欲リソース・価値観検査による調査が有効です。

清田 茂

このコラムの担当者

清田 茂

日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員

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