優秀な人が多く応募しているため、人数を絞り込む点では若干苦労するものの、最終的な合格者は問題ないと考えています。そういった場合でも選考時に適性テストを使うべきでしょうか。
入社してから活躍することができなければ優秀とは言えません。また応募の段階で優秀、そして誰を合格させても概ね問題が無いのであれば、失礼ながら誰がやっても問題無くできる単純なお仕事なのでしょう。今どきそんな会社が数多くあるとは思えませんが、本当にそうであれば適性テストなんてコストと時間と手間が掛かるだけで不要だと思います。
過去にそういう会社さん(人事担当者)に何回か出会ったことがあります。大変大きい会社で万単位の応募者に100名、200名の採用なのでデタラメに採用していてもそれなりに良い人が採れていました。それは事実です。
しかし、それらの会社のひとつは数年前に破綻して、別の会社は未曾有の大赤字で今年の新聞を賑わせました。
好業績で人気もあるけど採用において一切の妥協はしない、もっと良い人材をどうしたら採用できるのか?と貪欲になるためにも適性テストは導入しておくべきだと自分は思います。

このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役