インターンシップの目的を学生ためのキャリア教育にフォーカスするのであれば、Webでの実施でも一定の効果を上げることはできるかもしれません。私はケチな性分なので、つい企業側の視点に立って自社の採用に有益なものを、と考えてしまいます。

自己理解のためには自己を客観的に見なければなりません。最適な取り組みは、アセスメントとフィードバックです。グループでの実施を希望されていますので、グループディスカッションをオンラインで行います。アセッサーもオンラインで参加し、参加者の言動を観察記録します。グループセッション後にアセッサーから個別のフィードバックを行えば、集団においての言動を客観的に伝えることができます。事前にオンラインでパーソナリティ検査を受検してもらい、フィードバックの際に検査結果も加味したフィードバックを行えば、より詳細な特徴を伝えることができ、参加者の自己理解を促進できます。

と、ここまでがご質問へのお答えですが、一つだけ申し上げたいことがあります。インターンシップを行うのであれば、コストを負担する企業側にもメリットのある方法をとるべきです。企業側のメリットは、参加者の入社意欲が高まること。であれば、Web実施ではなく、対面がおすすめです。対面のコミュニケーションは共感性を高めることが研究でわかっています。共感が入社意欲の形成に大きな影響を与えます。

問題上司だけを集めて、1on1大反省会を開催しましょう。
エンゲージメントサーベイに1on1の満足度を解答させる質問を入れて、部下の1on1満足度が一定のポイント以下の上司だけを集めます。
開催頻度は月1回。社長もオブザーバーとして参加してもらってください。反省会では、部下の1on1満足度得点を個別にフィードバックして、その要因を検討してもらいます。優れた1on1の例とダメな1on1の例を映像で見てもらい、参加者同士で問題を認識するディスカッションを行います。最後に改善のためのアクションプランを発表してもらって終了です。
社長が参加することで、この会には二度と参加したくないという強い意欲を持ってもらいましょう。

意欲と能力を基準に選ぶべきです。
意欲の評価は、後輩の面倒を自ら進んでみる人かどうかです。人の面倒を見ること自体に喜びを感じる人は意欲がある人と考えられます。
能力の評価は、後輩の面倒を上手に見ることができるかに注目します。後輩の求めるサポートを過不足なく提供すること、正しい情報を提供することなどが評価基準です。面倒を見てもらっている後輩の満足度が成果となります。

世界で最も利用されている学習アプリの「Duolingo」。私も英語の学習のために使い始めたのですが、気が付けば6か月間、一日も欠かすことなくアプリを使い続けています。毎日続けることが得意なのは元々の性格なのでさほど驚くことではありませんが、むしろ最近は勉強しているというよりは、ゲームにのめりこんでいる感覚となっており、目が疲れてしまい、もう止めたいと思っているのに止めることができないという日々を送っています。結果的に毎日2時間以上英語を学習するはめに。
今回は私をDuolingo中毒にしたDuolingoのゲーミフィケーションについてユーザーの視点からお伝えします。

duolingo-portrait-lockup出典:https://www.duolingo.com/

Duolingoとは

世界で数億人がダウンロードしており、月間アクティブユーザーが1億人、有料会員数は800万人を超える語学学習のオンラインアプリです。初心者から中級者まで幅広いレベルの学習者に対応しており、英語やスペイン語、日本語、フランス語など、さまざまな言語を学ぶことができます。最近は音楽、算数の学習もできるようになりました。
ミッションとして、パーソナライズされた学習体験、楽しいオンライン学習、誰もが得られる無料学習機会の提供を掲げ、次の6つのアプローチで学習をデザインしています。

Duolingoのゲーミフィケーション

語学学習には継続が必要なので、Duolingoは学習を維持させるための仕掛けをふんだんに持っています。徹底的にゲーミフィケーションを取り入れているのです。継続のための仕掛けには次のようなものがあります。
  • リーグ
    最初に参加するブロンズリーグからはじまりダイヤモンドリーグまで10個のリーグがあります。リーグとはレッスンで獲得したXP(ポイント)を数十人で競うリーダーボードのことで、日本では日曜19時から1週間で開催されます。日曜19時の時点でリーグ上位にいる人が一段上のリーグに昇格、中位の人は同じリーグを維持、下位の人は一段下のリーグに降格となります。上位リーグに行くにはXPを多く獲得する必要があります。つまり学習量が重要なのです。どの言語のどのレベルを学習しているかに関わらず、どれだけ多くの学習をしたかが問われます。
Duolingoには5分程度でできるレッスンがレベルごとに設定されており、一つのレッスンを完了するごとにXPがもらえます。もちろんこのXPでリーグでの競争をするのです。レッスンの種類によってもらえるXPは異なります。
  • XPを数倍にするボーナス
    一定の時間内のみ獲得するXPを数倍に増やすことができるボーナスを得るための仕掛けがあります。
    デイリークエストはその日のレッスン目標が設定され、クリアすると最大30分間XP3倍ボーナスがもらえます。
    期間限定アイテムの早起き宝箱と夜更かし宝箱。早起き宝箱は6:00から12:00にレッスンを行うと、その日の18:00から24:00にXP2倍ボーナスをもらえ、夜更かし宝箱は18:00から24:00にレッスンを行うと翌日6:00から12:00にXP2倍ボーナスがもらえます。さらにこの時間帯にXP3倍レッスンを行っていると、ボーナス時間が切れる直前に15分延長ボーナスをゲーム通貨で購入しないかというお誘いがきます。
    フレンズクエストは友達と一緒に複数のクエストをクリアする課題。これをクリアすると30分間XP2倍ボーナスがもらえ、このボーナスは数日の有効期間中いつでも使えます。
  • 連続日数カウント

    何日続けているかを記録する連続記録がカウントされます。連続記録が長くなればなるほど記録を途絶えさせたくないという心理が働きます。また、たまたま1日できない日があっても連続フリーズというアイテムを使って連続記録を維持できる仕掛けです。連続になってないだろう、と突っ込みたくなりますが記録を途絶えさせないほうが継続率が高いのでしょう。私の連続記録は187日ですが、既に何度もアイテムを使っています。

  • 通知
    通知設定がきめ細やかにできるようになっています。ルイス・フォン・アンCEOは効果的なアラートのためにAIを活用していると述べています。何時にどのような通知を送ると学習行動につながりやすいかをAIに学習させているのです。確かにボーナスの通知やランクが下がった通知、連続記録まであと数十分の通知など、うまく危機感があおられてしまいます。

  • 頻繁なフィードバック
    とにかくフィードバックが多いことが特徴です。1問解答するごとに正答なら誉め言葉、誤答なら正答の解説、正解した時の音、レッスン完了した時の画面表示など一つ一つのアクションに対してフィードバックがあります。
  • バッジの獲得
    毎月のチャレンジをコンプリートするともらえる月間バッジと様々な取り組みの基準を超えた時にもらえる実績(バッジ)があり、これらを集めたいという気持ちがモチベーションにつながっています

  • フレンズ
    SNSのように友達をフォローしたり、されたりする仕組みがあります。友達の活動を見て頑張ったり見られて頑張ったり、励ましたり励まされたり、ほめたりほめられたりすることがモチベーションになります。

  • キャラクターとストーリー
    ユニークなコンテンツを標榜しているだけあって、レッスンに出てくる英文も面白い内容になっており、登場するキャラクターは可愛らしく、愛すべき人格の持ち主ばかり。面白いお話を聞きたくて、愛すべきキャラクターと話をしたくて、学習を続けたくなるのです。
  • おわりに

    Duolingoでのユーザー体験によって学習とゲーミフィケーションの相性の良さを改めて実感しました。
    あらゆる事象にゲーミフィケーションが効果的とは思いませんが、学習や能力開発など継続的な努力が必要な課題には、Duolingoのモチベーション戦略がとても参考になります。
    私はこれから次の語学学習にチャレンジしようと考えております。
    Duolingo企業情報 日経ビジネス「語学アプリ「Duolingo」世界で独走 学習達成感に勝機」日本経済新聞

    サポートするとは、力を貸して助けることです。

    ご質問者様は、従業員は主体的にキャリアを形成したいのだが、なかなかうまくいかず苦境に立たされているという現状認識をなさっています。であれば、従業員の皆様にサポートして欲しいことを聞いてみてください。サポートしなければならないことが従業員の人数分でてきます。多くの人が希望し、現実的に可能なことから順にサポートしてください。

    もし、従業員は主体的にキャリアを形成したいはずなのだが、なぜかそんな様子はなく、人事としてどのようなサポートしたらよいかわからないという状況であったとしたら、最初に調べるべきことは、従業員が本当に主体的なキャリアを形成したいと思っているかどうかです。
    主体的なキャリアを形成したいとは思っておらず、会社にしがみつきたいと思っている人に対して、人事としてできる主体的なキャリア形成を実現するためのサポートはありません。人事としてできることがあるとすれば、それはサポートではなく、価値観を変容させるための環境整備です。つまり、主体的なキャリア形成をしない限り、自分の生活は危機にさらされるという危機感を醸成することです。これは決してサポートではありません。

    ご質問者様の現状認識はきっと正しいはずです。従業員の皆さんがサポートに対する答えを持っています。

    新しい人事施策に否定的という点がポイントです。どうして部長の皆様が人事の発案に対して否定的になってしまったのかをよく考えてみてください。心当たりがありますよね。覚悟を決めて信頼回復を目指しましょう。
    今考えるべきことは戦力性分析をやることよりも、会社の業績を向上させ、部長の満足度が高まる人事施策を導入することです。まずは、部長の皆様に対して人事が部長に対する徹底的な支援を行うことを約束し、そのうえで部長が求める施策についてのヒアリングをしてください。定期的な会合を作り、継続的な対話が必要です。人は何度も会って話をすれば打ち解けていくものです。粘り強く対話を続けてください。

    3時間であれば10kmから15kmは歩けます。最初のおすすめは目黒川です。
    スタート地点は池尻大橋駅。目黒川は池尻大橋からの下流が開渠になっていますので川を見ながら川沿いを歩き、中目黒、権之助坂、五反田、大崎、品川宿、東品川海上公園を抜けて天王洲アイル駅までのコースです。

    次のおすすめはレインボーブリッジです。
    スタート地点は天王洲アイル駅です。海岸通りを北上し、レインボーブリッジを目指して歩きます。レインボーブリッジは夏季20:30、冬季17:30で遊歩道が締まりますからご注意ください。レインボーブリッジを歩いてお台場海浜公園、潮風公園、宗谷を抜けてテレコムセンター駅までのコースです。

    私がおすすめできるのはいつも走っているジョギングコースだけでございます。

    本人が見返すのであれば、自己開発や将来のキャリアを考える時に使います。具体的には、能力開発計画を作ったり、研修コースを選んだり、社内公募に応募したり、転職活動を始めたりする時に見返したくなるものです。
    ずっと結果を見ていたところで仕事がうまくできるわけではありませんから、毎日に使う必要はありません。自分の強みと弱みを気にし過ぎて仕事の選り好みをしたり、仕事をする前から不安を持ったりするよりは、無心で目の前の仕事に集中したほうが人は成長するのだと思います。
    能力開発の面談やキャリア面談の際にフィードバックすれば、年に数回は見返す機会を作れます。1on1ミーティングで活用すればもっと高い頻度で見返すことができます。

    人材要件を社内で作るためには以下のプロセスを経る必要があります。

    以上のプロセスが人材要件定義に必要なプロセスです。
    必要なスキルは膨大にありますので、最重要なものだけを3つお伝えします。

    1. 交渉のスキル
      人材要件定義はステークホルダーの合意を得ないことには始まりません。交渉し、説得するスキルが必要です。
    2. プロジェクトマネジメントのスキル
      人材要件定義は他の仕事と同様にプロジェクトを組んで行う必要がある仕事です。
    3. 職務分析とコンピテンシーモデリングのスキル
      人材要件の実務は職務分析とコンピテンシーモデリングのスキルを使って行います。汎用的なスキルではありませんので、外部の専門機関を使うことが多いですが、社内で作るのであればこのスキルの獲得は必須です。

    早期離職の組織に与える影響の調査、問題の明確化、問題解決策の立案、解決に向けたアクションプランの作成、解決のためのプロジェクト運営支援などのコンサルタントとして問題解決を支援できます。
    一連のソリューションにおいて、アセスメントやサーベイの実施、取得したデータの分析、ステークホルダーへの報告とフィードバック、研修などを実施します。
    ぜひ担当コンサルタントにお問い合わせください。