コラム

続・人事部長からの質問

2026/05/29Q.4375

最近、AIによるエントリーシート評価や動画面接の解析を導入する企業が増えています。「客観的なアセスメント」の視点から、最終的に「人間(面接官)の判断」に残すべき領域はどこにあるとお考えでしょうか?効率化と見極めの精度のバランスをどう取るべきか、指針があれば教えてください。

「AIで判断すればいい」という議論はよく聞きます。
しかし、その実態が「AIで書かれたエントリーシートを、別のAIで判定する」といった構図であれば、それは単なるイタチごっこに過ぎません。

本質は、そこにはありません。

人間がやるべきことは、目の前の応募者の「行動」と「本質」を評価することです。どれだけ言葉が整っていても、それが実際の行動として再現されなければ意味がない。

AIがどれだけ進化しても、人の行動原理そのものが劇的に変わるわけではありません。だからこそ重要なのは、「その人が実際にどう振る舞うのか」そしてそれが「どれだけ再現性を持っているのか」を見ることです。

AIが算出するスコアは、確かに参考にはなります。ただし、それはあくまで参考スコアに過ぎない。最終的な判断材料として依存すべきものではありません。

目の前で起きている行動こそが、最も信頼できる情報です。
仮に今後、AIがさらに劇的な進化を遂げたとしても、最後の意思決定だけは人間が担うことになるでしょう。なぜなら意思決定には必ず責任が伴うからです。そして、その責任をAIに転嫁することはできない。

効率化と本質の見極め。
この二つを両立させることが一つの指針になると思います。

三條 正樹

このコラムの担当者

三條 正樹

日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役

当社創業期からの中核メンバー。外部ベンダーのエンジニア兼営業として携わっていた1997年、創業者の清水佑三に手腕を評価され参画。黎明期より営業と技術の両面から事業基盤を構築し、2001年に取締役に就任した。 現在の適性検査市場で標準となっ... 続きを読む

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