採用の最終意思決定は現場主導と人事主導のどちらが望ましいでしょうか?またその条件は何で決まると思いますか?
自分の答えはシンプルで、「現場主導」です。
理由は明確で、採用に対する責任を持たせることができるから。最終的にその人と一緒に働くのは現場であり、その現場が意思決定に関与しないのは不自然です。
特に新卒採用は、この考え方と相性がいい。育成前提である以上、「この人を育てたいか」という現場の意志が何より重要になります。
一方で、中途採用は少し事情が異なります。現場はすでに人手不足の状態にあり、「誰でもいいから欲しい」という心理に傾きやすい。いわば“藁(わら)にもすがる”採用になりがちです。
だからこそ人事の役割が重要になります。
最低限のスキルや適性を担保し、「誰を採るか」の前に「採ってはいけない人を排除する」。このフィルターは、人事が機能させるべき領域です。
そのうえで、最終的な意思決定は現場が持つ。あくまで「現場主導」とは、すべてを現場に丸投げすることではなく、責任と権限のバランスを現場寄りに設計する、という意味です。
ちなみに自分の場合、良いと思った人材がいれば、一次面接の段階でも合格にします。他の評価は参考程度。
特にエンジニアのような職種では「明らかに光るものがある人材」はそれだけで希少です。多少コミュニケーションに難があったとしても、それを理由に落としてしまうのはもったいない。その程度で落としている限り、本当に優秀な人材は採れないでしょう。
このコラムの担当者
三條 正樹
日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役