コラム

続・人事部長からの質問

2026/07/15Q.4408

生成AIを人事業務に本格導入する際、どこから着手すべきですか?

人事業務への生成AI導入は、法的・倫理的リスクが低く、業務効率化の恩恵が大きいところから着手してください。具体的には以下の3ステップで進めます。

  1. セキュリティの確保
    外部への情報漏洩やAIの再学習リスクを抑えるため、自社専用環境を構築します。この安全な環境(RAG等)を基盤とすることで、初めて社員のスキルマップや過去の評価データ、面談記録などを安全に読み込ませ、精度の高い「適材適所の配置案」や「育成プラン」のシミュレーションが可能になります。

  2. 作成・要約・応答の実動開始
    AIの回答を人が修正しやすく、実害が出にくい業務から運用します。求人票や研修資料の作成、面談記録の要約、社内FAQチャットボットで人事の定型業務を自動化します。

  3. 人間の最終判断を前提とした運用
    EUの「AI規制法」では、採用・評価でのAI活用は高リスクとしています。人事的な意思決定にAIを活用する場合は以下の体制は必須です。

    • 最終決定は人が行う
    • AI利用を開示する
    • 出力のバイアスを人間が監視する

以上です。

清田 茂

このコラムの担当者

清田 茂

日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員

創業期メンバーとして入社以来30年、HRコンサルタントとして日本の人事アセスメント界を牽引。大手を中心にコンピテンシーモデリングから選抜設計、サクセッションプラン構築まで広範なプロジェクトを完遂。特に経営層との対話を通じた次世代リーダー育成... 続きを読む

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