役員選出にあたり株主からコンプライアンスを遵守できるような方かの確認を強く求められるようになってきました。能力と違い、コンプライアンスの遵守といった倫理観はどう確認・測定すれば良いのでしょうか。
最近、経営陣の不祥事により企業価値が大きく毀損するケースがよく起こります。株主さんから、コンプライアンス違反するような人物を役員に選ぶなという声が出てもおかしくないですね。しかし、実際、適性検査で個人の倫理観を正確に測ることはできません。知能検査のように数値で測定できるものではありません。コンプライアンス意識の確認には、「これまでどう行動してきたか」を確認するのがもっとも信頼できるのではないでしょうか。役員候補者が社内にいるのであれば、360度評価などで普段の行動に関する情報を集めることも有効です。
性格検査は倫理観そのものを測るものではありませんが、倫理的な行動に影響しうる特性を材料にすることはできます。規律性・誠実さに関係する傾向、協調性・社会性、 周囲との調和などに関係する傾向は材料になるでしょう。
役員選任では、適性検査だけで判断することは適正ではありません。役員として期待される行動規範をきちんと理解して、実践できるかを見極める必要があります。面接、インタビューでの具体的なエピソード確認や、ケーススタディを用いた選考など複数のアセスメントを実施し、総合的に判断すべきです。
少し前になりますが、関連するコラムがあります。
ご参考までに、Q.3154(2021/05/28)こちらです。
このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長