若手社員の価値観が多様化する中で、「定着率」と「活躍」の両立を実現するために、特に重要だと考えている施策は何ですか?
「定着性と活躍」ですね。これらを別々の施策で考えるべきではありません。「定着性×活躍」がポイントです。長く働きたいと思える会社であり、かつ成長し活躍できる会社を実現させることです。
施策としては、価値観が多様化している若手社員に対して「キャリアの透明性」を示すこと、成長実感を得られる仕組みを作ること、そして安心して仕事に向かえる上司のマネジメント品質の高さを求めることです。
キャリアについては、本人の希望と会社の期待を早い段階ですり合わせることです。会社が用意したキャリアだけでは、多様化した価値観に応じきれません。1on1やキャリア面談で定期的に確認してください。定着性には、「自分は成長できている」という実感が非常に重要です。今の若手は「成長のスピード」ではなく「成長の実感」を求めています。そして若手の活躍を阻む最大の要因が「上司のマネジメントの質」です。配属先の上司によって若手の成長の伸びが大きく変わるはずです。「会社に不満」がなくても「上司に不安」を感じると離職してしまいます。
「キャリアの透明化、成長実感、心理的安全性」この3つを仕組みとしてうまく機能させれば、定着と活躍が両立していくはずです。これにより、若手社員がもつキャリアの不安が減り未来がみえてくる=定着する、成長を感じる=自分が活躍できる舞台がある、上司とも話しやすい=相談でき、離職予防となるという状態になります。「定着性×活躍」ですね。
このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長