コラム 人事コンサルタントの視点

【外国人採用に強い】世界基準の多言語アセスメント「タレントセントラル」とは?特徴と活用法を徹底解説

「優秀な外国籍の人材を採用したいが、日本語の適性検査では公平に評価できない」「日本語や英語以外にも対応している適性検査を探している」「それぞれの母国語で受検した結果を日本人の候補者と同じ基準で比較できる適性検査を探している」——採用ご担当者の皆さまから、このようなお悩みをよくお伺いします。

AIの発展を背景にビジネス環境がますます激変する中、組織体制や人材採用のグローバル化を強力に推進することは、企業の持続的成長における最重要課題となっています。今回は、SHLグループがグローバル共通で展開する世界標準の適性検査プラットフォーム「タレントセントラル(Talent Central)」について詳しくご紹介します。本コラムでは、母国語以外の言語での適性検査実施の課題から、タレントセントラルの特徴、搭載されている科目の詳細、そして企業における具体的な活用方法まで、徹底解説します。

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なぜ「日本語の適性検査」をそのまま外国人採用に使うのは危険なのか

1. 「語学力のテスト」になってしまい、本来のポテンシャルが測れない

2. 国による教育制度やカリキュラムの違いが影響する

3. 日本国内向けに作られた検査特有の「偏り」

タレントセントラル(Talent Central)とは?

タレントセントラルが選ばれる3つの理由

1. 幅広い受検言語に対応し、「同一基準(ノルム)」での比較が可能

2. 「知的能力」「パーソナリティ」「モチベーション」の多角的な可視化

3. モバイル対応で魅力的な候補者体験(CX)を提供

搭載されている主なアセスメント(受検可能な科目)

採用からタレントマネジメントまで!目的に応じた多彩なレポート活用

タレントセントラルの活用シーン

【Q&A】タレントセントラル・多言語での適性検査に関するよくある質問

Q. 留学生や外国籍の人材の採用で、学力測定ではない適性検査を探しています。タレントセントラルは対応していますか?

Q. 日本語能力試験(JLPT)などの資格を持たない、日本語が母語でない候補者でも、正確に受検できますか?

Q. 受検者が英語や中国語で適性検査を受けても、日本人の結果と偏差値を同一比較できますか?

Q. 受検者の母国語と結果を閲覧する担当者の母国語が異なる場合、それぞれの言語で受検・レポート出力は可能ですか?

Q. グローバルのリーダーシッププログラムで自己理解を促す研修を行う際、タレントセントラルは活用できますか?

Q. どのような料金体系ですか?

おわりに

なぜ「日本語の適性検査」をそのまま外国人採用に使うのは危険なのか

多様なバックグラウンドを持つ外国籍の候補者を採用する際、日本国内で広く使われている一般的な適性検査や学力検査をそのまま受検させることには、大きなリスクと限界があります。

1. 「語学力のテスト」になってしまい、本来のポテンシャルが測れない

日本語が母語でない候補者に、母国語(あるいはそれに準ずる堪能な言語)以外でアセスメントを受検させると、候補者は設問の細かいニュアンスを正確に読み取ることが難しくなります。その結果、本来測定したいはずの「論理的思考力」や「パーソナリティ」ではなく、単なる「日本語の読解力」を測る結果に陥ってしまい、優秀な人材を取りこぼす原因となります。

2. 国による教育制度やカリキュラムの違いが影響する

日本独自の教育カリキュラムに基づいた国語や数学などの「学力」を測るテストでは、海外の教育システムで育った外国籍の候補者を公平に評価することは困難です。

3. 日本国内向けに作られた検査特有の「偏り」

日本の文化や日本人データを前提に開発された適性検査では、外国語が母国語の候補者を評価する際、どうしても基準に偏りが出てしまいます。その結果、グローバル基準での適性やポテンシャルを、公平かつ正確に測定できないという構造的な限界があります。

なぜ「日本語の適性検査」をそのまま外国人採用に使うのは危険なのか

タレントセントラル(Talent Central)とは?

タレントセントラルは、受検者にとっての使いやすさと、候補者の行動特性を適切に把握する科学的な測定を両立した、Webで利用できるグローバルな適性検査プラットフォームです。
最大の特徴は、アジア圏(中国語、ベトナム語、タイ語など)から欧米圏(英語、フランス語、ドイツ語など)まで、最大39言語でのWEBテスト受検とレポート出力に対応している点です。受検言語に関わらず同一基準での得点算出が可能であり、複数カ国の受検者を公平かつ客観的に評価することができます。外国語を母国語とする候補者も、最も実力を発揮できる言語でストレスなく受検に臨むことができます。

主要な対応言語の例

  • アジア言語:中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、ベトナム語、タイ語、インドネシア語、マレー語 など
  • 欧州・その他言語:英語(国際・米国)、フランス語、ドイツ語、スペイン語(欧州・北米)、ポルトガル語(欧州・ブラジル)、イタリア語、ロシア語、アラビア語 など

タレントセントラルが選ばれる3つの理由

1. 幅広い受検言語に対応し、「同一基準(ノルム)」での比較が可能

「英語で受けた候補者」と「日本語で受けた候補者」をどう比較すればよいか悩む必要はありません。タレントセントラルは最大39言語から受検者の母国語を選択でき、言語が異なっても同一基準で得点(パーセンタイル等)を算出し、比較することが可能です。

さらに、比較基準となる採点ノルム(得点算出の元になる「ものさし」)も豊富に用意されています。一般集団や国別の比較集団だけでなく、複数の国にまたがる「インターナショナル比較集団(グローバルベンチマーク)」、そして管理職・上級管理職といった役職レベル別のノルムも選択できるため、グローバルレベルでの統一基準による人事評価に最適です。

2. 「知的能力」「パーソナリティ」「モチベーション」の多角的な可視化

タレントセントラルでは、「知的能力」「パーソナリティ」「モチベーションリソース」という3つの領域を測定できます。これにより、候補者の特性を多角的に把握することが可能です。

特に知的能力検査(Verify)は、単にテストを各国語に翻訳しただけのものではありません。日本を含め、各国の教育カリキュラムや制度の違いによる影響を受けないよう設計されており、母国語が異なる候補者に対しても、純粋に「ビジネスパーソンとして必要な論理的思考力や一般知的能力」を公平に測定することが可能です。

3. モバイル対応で魅力的な候補者体験(CX)を提供

スマートフォンやタブレットでの受検に最適な科目群(Verify Interactive)を用意しています。母国語が異なる候補者であっても言語が障壁になることなく、ビジュアライズされた画面構成や直感的に操作しやすい進化したUIを採用しており、受検者の負担を軽減しつつ高い妥当性を両立させています。

タレントセントラルが選ばれる3つの理由

搭載されている主なアセスメント(受検可能な科目)

タレントセントラルでは、主に以下の3つのアセスメントを実施可能です。

  • 知的能力検査(Verify / Verify Interactive) 学力ではなく、業務遂行に求められる論理的思考力などを測定します。演繹的推理、帰納的推理、数値的推理などの科目があり、これらを統合して一般知的能力「G+」を測定することも可能です。
  • パーソナリティ検査(OPQ32r) 仕事に関わる32のパーソナリティを測定します。自分を良く見せようとする作為的な回答を防ぐため、複数の選択肢から「最も当てはまるもの」を選ぶ強制選択形式を採用しており、職務に関連した「典型的な行動スタイル」を浮き彫りにします。
  • モチベーション検査(MQ) 「どのような仕事環境がその人のやる気を引き出すか(モチベーションリソース)」を18の因子に分類して測定・定量化します。

採用からタレントマネジメントまで!目的に応じた多彩なレポート活用

タレントセントラルは、1度の受検で目的に合わせた多彩なレポートを出力できる点が大きな魅力です。外国籍人材の採用や海外現地法人での登用においても、以下のように活用できます。

  • Universal Competency Report:SHLがグローバルで展開する20のコンピテンシーのポテンシャルを可視化します。言語や文化の壁を越え、受検者の特性や採用後の配属検討、またオンボーディングを支援する客観的な材料となります。
  • UCF Development Action Planner:測定された行動特性からコンピテンシーを予測し、強みと弱み、能力開発のヒントが出力されます。能力開発やアクションプランの作成に最適な結果リポートです。
  • Leadership Report:受検者のリーダーシップポテンシャルを「業務型(マネジメント)」と「変革型(リーダーシップ)」の2つの観点から提示します。
  • High-Potential Assessment Report:より上位の職務で活躍するための「能力」と「アスピレーション(上昇志向)」を予測し、真のハイポテンシャル人材の特定を支援します。グローバルなリーダーシッププログラムの選抜、次世代経営リーダーのプール作成、サクセッションプランにおいても有効です。

タレントセントラルの活用シーン

タレントセントラルは、採用選考だけでなく、登用やタレントマネジメント全体で活用可能です。

  • 複数カ国候補者への公平な実施 グローバル採用や現地法人の登用において、言語や文化を超えた統一基準での情報取得と意思決定をサポートします。
  • ハイポテンシャル人材の特定とサクセッションプラン 自社内の基準だけでなく、グローバルなベンチマークと照らし合わせて、次世代リーダーの選抜や計画的な後継者育成を科学的に支援します。
  • オンボーディングと能力開発 個人向けのフィードバックレポートやアクションプランナー(能力開発のヒント)を出力できるため、個々の特性に応じた育成計画や1on1の補助ツールとしても有効です。

【Q&A】タレントセントラル・多言語での適性検査に関するよくある質問

Q. 留学生や外国籍の人材の採用で、学力測定ではない適性検査を探しています。タレントセントラルは対応していますか?

A. はい。タレントセントラルの知的能力検査は、一般的な学力(国語・数学などの知識)を測るものではなく、職務遂行に必要な「演繹的推理」「帰納的推理」「計数」といった純粋な論理思考力・一般知的能力(G+)を測定します。各国の教育制度の違いに影響されず、公平な地頭力の評価が可能です。

Q. 日本語能力試験(JLPT)などの資格を持たない、日本語が母語でない候補者でも、正確に受検できますか?

A. はい、問題ありません。タレントセントラルは最大39言語での受検に対応しているため、日本語が母語でない候補者でも、母国語や最も得意な言語を選択して受検できます。これにより、日本語力というフィルターを排除し、純粋なポテンシャルや職務適性を正確に測定できます。

Q. 受検者が英語や中国語で適性検査を受けても、日本人の結果と偏差値を同一比較できますか?

A. はい、可能です。タレントセントラルの最大の特徴は、最大39言語から受検者が得意とする言語を選べるだけでなく、出力されるパーセンタイルや偏差値(T-スコア)を言語の壁を越えて同一基準で比較できる点にあります。

Q. 受検者の母国語と結果を閲覧する担当者の母国語が異なる場合、それぞれの言語で受検・レポート出力は可能ですか?

A. はい、対応している言語であれば自由に組み合わせが可能です。例えば、「中国語が母国語である候補者は中国語で受検し、日本語が母国語である人事担当者は日本語(または英語)で結果レポートを出力して確認する」といった運用が可能です。これにより、異なる国籍のメンバー間でもスムーズにアセスメント結果を共有し、評価できます。※追加費用が発生する場合があります。

Q. グローバルのリーダーシッププログラムで自己理解を促す研修を行う際、タレントセントラルは活用できますか?

A. はい、研修や能力開発のツールとしてもご活用いただけます。タレントセントラルには、受検者本人へのフィードバック用レポート(UCF Development Action Planner)が用意されています。個々の特性に合わせたパーソナライズされた能力開発のポイントをフィードバックできるため、自己理解を深める研修や1on1の補助ツールとして非常に有効です。

Q. どのような料金体系ですか?

A.ニーズに応じて「サブスクリプションプラン」「システム利用プラン」、そして当社事務局が運用を代行する「ビューロサービス」から選択が可能です。詳細は当社コンサルタントまでお問い合わせください。

【Q&A】タレントセントラル・多言語での適性検査に関するよくある質問

おわりに

生成AIの台頭などビジネス環境が激変する中、採用や組織のグローバル化を推進することは、企業の持続的成長に不可欠な最重要課題です。日本語が母語でない候補者の「真の資質」を正確かつ公平に見極めることは、不確実な未来を勝ち抜く強固な組織づくりの第一歩となります。

タレントセントラルは、国境や言語に縛られず、客観的データに基づいて優秀な人材を見出すための強力なインフラとなります。日本語が母語でない候補者向けのアセスメント導入や、自社に合わせたグローバルな評価基準の構築にご興味を持たれた方は、ぜひお気軽に当社コンサルタントまでお問い合わせください。

水上 加奈子

このコラムの担当者

水上 加奈子

日本エス・エイチ・エル株式会社 マーケティング課 課長

10年以上にわたりHRコンサルタントとして顧客と向き合う現場の最前線に立ち、大手企業の採用要件定義やデータ分析、育成研修等に従事。2016年に「イノベーション人材」をテーマに産業・組織心理学会で論文を発表。 その後、2020年のマーケティング部門立ち上げより現職。チーム責任者として科学的根拠に基づく発信を統括しつつ、現場知見を活かした多岐にわたるコンテンツ制作を指揮している。国家資格キャリアコンサルタント。

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