若手社員と上司の間で年齢ギャップが大きいのですが、コミュニケーションを円滑にしてエンゲージメントを向上させるにはどうしたらよいでしょうか。
私も50歳を過ぎてからメンバーとの心理的な距離が広がっているような気がしています。しかし、この原因が年齢差によるものなのか、私自身の共感性や受容性の低下によるものなのかと問われれば、私は後者ではないかと考えています。なぜなら心理的な距離感は、年齢と逆相関しているのではなく、個人差があると感じるからです。もっとわかりやすくいえば、部下のコミュニケーション能力が心理的な距離と最も関連しています。つまり、私の共感力が低下しているので、コミュニケーションの上手な部下としか話が合わなくなってしまったのです。どちらに責任があるかと言えば、私に責任があります。
この問題を組織として解決する最も効果的な方法は、私のポストにより共感力が強いリーダーを就ける、つまり、リーダーを変えることです。もし、リーダーの交代が現実的な選択肢ではないと考えるのであれば、リーダーの共感力を開発するという方法が次の手になります。リーダーシップ・コンピテンシーの開発です。
ご質問者様の仮説の通り、若手社員とのコミュニケーションロスやエンゲージメント低下を招いている原因を年齢差と考えるなら、解決策は同様に、部下との年齢差が小さい方を上司のポジションに就けるという方法になります。そして、それ以外の方法はありません。
このコラムの担当者
清田 茂
日本エス・エイチ・エル株式会社 執行役員