内定を出す前に常識のない学生を見極める方法はないのでしょうか。 必要な書類を提出しない、突然音信不通になる等、正直入社させるのが怖いと感じます。
「常識のない学生」を見極める方法はありません。そもそも「常識」の定義はなんでしょうか。確かに「必要な書類を提出しない、突然音信不通になる」学生はいますし、入社後も直らないのではと考えてしまうのもわかります。規定上提出が必要と説明されている書類を出さないのであれば、応募条件を満たしていないのでルール違反として当然選考にもあがりませんので、ここで言う「書類未提出」は選考中に指示した書類が遅れがちというイメージでしょうか。「音信不通」も、こちらが次回面接日程の通知や内々定通知をしたいのに、つかまらないという状況をさすのでしょうか。何らかの事情があることも考えると、それだけで即落とすということはできないのでお悩みになるということでしょう。これらは、学生側の常識知らずではなく、行動特性のあらわれですから、選考中にいろいろなタスクを組み込み行動を確認していくことは可能です。
学生の中には、社会経験が薄いことから、書類提出や連絡等の徹底に感度が薄い人も存在します。学生時代には、大学側から再三提出を促されてから提出するという期限切れ後が当たり前の人もいるかもしれません。内定前にいくつかの提出物を複数回、期限付きで課してみて下さい。面接や先輩との座談会の感想など短い文章で構いません。ここで期限が守れない学生は、入社後も守れません。取引先への重要書類提出期限も守れない可能性が高いです。
メールでのやり取りでも、レスポンスそのものが遅くないか、誤字脱字がないか、こちらの質問に応えられているかなど評価ポイントを設定できます。大切なことは、提出の遅れや連絡が取れない場合があっても、その後の説明や対応に誠意、丁寧さが感じられるかです。事前に、「万が一遅れるような場合や連絡が取れない状況になった場合は、きちんと理由を聞かせて下さい、こちらでも柔軟に対応しますので」と伝えて、相手の説明を待って下さい。
こうしたタスクを入れておけば、問題になりそうな学生は、脱落していくはずです。
このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長