コラム

続・人事部長からの質問

2026/06/03Q.4378

「変革を推進できる人材」は一部に限られることが多いと感じます。こうした人材の特徴を見つけ、採用や育成の段階で見極めることは可能なのでしょうか。

「変革を推進できる人材」は一部に限られる。その通りです。

物事を抜本的に変えるには、業務や利益構造の本質を掴んでいること、関連するステークホルダーを納得させる能力、変革を完了して実のある状態まで持っていける遂行力という、大きく3つの能力が求められます。これまでにある仕組みを効率化するというのはコストやマンパワーをかければ大半の人が実行可能ですが、仕組みそのものを変えてしまうような変革はごく一部の人間しかできません。おそらく10人に1人もいないでしょう。

何かを動かすためのエネルギー、本質をつかむ概念性、周囲を動かす対人関係能力、さらに実現するためのスキル、リスクを取ることを恐れないメンタリティがなくてはなりません。

採用や育成での見極めとありますが、まず育成でどうにかなるとは思えません。育成できるなら世の中で「DX人材が足りない」なんてことにはなっていないからです。また個人の持っている行動傾向性自体を大きく変えるのは困難です。

採用に関しては、過去に変革の経験がある人を採るという手はあるかもしれません。そういう人が一般企業の就職活動に現れるかどうかという問題はありますが、自社に入ってから変革を期待できるような人は、就職活動などをする前に何かしらの片鱗を見せていることが多いからです。

三條 正樹

このコラムの担当者

三條 正樹

日本エス・エイチ・エル株式会社 取締役

当社創業期からの中核メンバー。外部ベンダーのエンジニア兼営業として携わっていた1997年、創業者の清水佑三に手腕を評価され参画。黎明期より営業と技術の両面から事業基盤を構築し、2001年に取締役に就任した。 現在の適性検査市場で標準となっ... 続きを読む

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