第二新卒の採用で1年以内の離職が2回ある応募者がいました。
能力はありそうなのですがどうしても採用を躊躇してしまいます。離職についてはどのくらい考慮すべきなのでしょうか。
第二新卒で1年以内の離職が2回という事実は気になるかもしれませんが、それだけで不採用とするのも適切ではありません。離職回数ではなく、離職理由の質と短期離職の再発可能性を見極めるべきです。第二新卒の短期離職は珍しいものではありませんが、ストレス耐性やコミュニケーション能力に問題があるのでは、またすぐ辞めるのではという懸念が生じるのももっともです。ただし、離職が本人の能力とは別の要因による場合も多いです。
ポイントは、まずはこれまでの離職理由が一貫しているかという質の部分です。理由が具体的ではなく、他責傾向が強い場合は注意が必要です。次に再発の可能性です。前職での問題と同じことが貴社でも起きそうですか。仕事の進め方や価値観が組織と合いそうでしょうか。本人の仕事への向き合い方、学ぶ姿勢という点はいかがですか。貴社への志望理由や貴社なら長く続けられそうと考える理由をヒアリングしてください。キャリアの一貫性が確認できますでしょうか。
能力はありそうということですが、能力と定着とは別問題です。会社を選びなおして、この仕事なら継続できると考えているのか、短期離職に慣れてしまっていて、そうした考えがまとまっていないのかを見極めてください。論理的に説明できる人は定着する可能性が高いですが、曖昧な人は、また短期で辞める可能性が高いと言えます。なお、こうした人を採用する場合は、採るか採らないかだけではなく、採る場合は短期離職のミスマッチリスクをどう減らすかという視点でもお考えください。
このコラムの担当者
奈良 学
日本エス・エイチ・エル株式会社 代表取締役社長